サイトトップ > サヤ取りを覚えよう
サヤ取りを覚えよう
商品先物取引には、「サヤ取り」と呼ばれるテクニックがあります。これを覚えておくと、より高度な取引が可能となるでしょう。商品先物取引を行う上では非常に有効な手段なので、是非覚えておいて下さい。
サヤ取りというのは、商品間、限月間、あるいは市場間などにおいて、同じ方向に値段が動くであろう2つの商品に対して取引を行い、同時に片方を買い、片方を売って、その価格差の拡大及び縮小を利用し、利益を得るというものです。簡単に言えば、リスクヘッジの一種ですね。保険をかけた取引の仕方と言えるでしょう。
例えば、大豆とトウモロコシを同時に取引するとします。この二つは性質上非常に似通っているので、同じような動きをする可能性が高いです。
この内の大豆を買いポジション、トウモロコシを売りポジションで確立させてみます。商品先物取引は買いからも売りからも注文が出せるので、これが同時に可能となります。
この場合、実際の利益、損失に関してはどうなるかというと、基本的には双方の商品の価格差のみが影響してきます。
もし、大豆・トウモロコシの価格が上昇した場合は、買いから入った大豆は利益が出ます。一方、売りから入ったトウモロコシは損失を出します。
よって、利益と損失のどちらが大きいかでトータルの利益及び損失が決まります。価格が下降した場合はその逆になりますが、やはりトータルでは両銘柄の値動きの差で得したか損したかが決まります。
これには、二つの商品が同じ方向に動く事が絶対条件です。どちらかの価格が上昇し、どちらかの価格が下降した場合は成り立ちません。
ただ、商品先物取引においては、同一の動きをする銘柄というのは既に確立しているので、この点の心配はいらないでしょう。
通常は値動きが激しい事でハイリスク・ハイリターンといわれる商品先物取引ですが、このサヤ取りの場合は、利益にしても損失にしても額がかなり抑えられます。なお、なぜサヤ取りというのかというと、サヤ=価格差だからです。
商品先物取引の始め方